Sunday 21 August 2005

Scandinavian tour Day15

オスロ:晴、ブラッセル:晴

色々ありましたが、北欧の自然はスバラシイ。その一言に尽きる。無理して来た甲斐がありました。でも、スウェーデンやフィンランドの南部は制覇できていない。それに、真冬のオーロラも見てみたい。次に北欧に来れる日は何時なんだろう?
日本からじゃ、難しいだろうなぁ...

やっぱり北欧の大学と共同研究を作って訪問するかな(笑)。

Saturday 20 August 2005

Scandinavian tour Day14

カラショーク:曇、アルタ:曇/晴、オスロ:晴

居心地の良いホステルを後にしてアルタに向かう。92号線を西に進むと一面に広大な白樺& 松林、所々に池や川。ノルウェーと言うよりはフィンランド的な景色が広がっています。天気はイマイチだけど景色は最高。何と言っても主要国道から外れてい るのでヒトがいない。クルマを停めると、そこには風と水の音だけの静寂な空間が。ホントに自然は偉大だ。

さらにアルタに近づくと、フィヨ ルドが目に入ってきて、海岸線に近づいたことが分かります。ゆっくり200kmほどの道のりを走ってアルタには午後2時に着いてしまった。予定よりかなり 早め(フライトは午後7時でレンタカーの返却が午後4時)。暇つぶしにフィヨルドの海岸線を見に行くと、ぴったりと赤いルノーのバンが追尾してくる。 『何?」

クルマを停めると、そのバンは真横に止まり、見覚えのあるオヤジの顔が。そう、レンタカー屋のオヤジ。オヤジ曰く「午後1時の返却だろ、空港で待っていたんだゾ」。「あれれ、返却は午後4時でしょ」(アルタのレンタカー屋の営業時間が4時までなので)
契約書を確認すると、やっぱり午後4時。これにはオヤジもバツが悪そう。1時に借り出したので1時に返すと思い込んでいたらしい。実際4時にSASのオスロ行きが飛んでいることもあって、勘違い。なかなか笑えるオヤジである。まぁ、それぐらいいい加減というか何と言うか。

フライトが遅いのでオスロには10時過ぎにしか着かない。ので、空港内のレストランで食事を済まし暇つぶし。オスロのホテルに連絡を入れて空港へのピックアップを依頼(シャトルサービス付き、でも、これは有料だったと後で判明)。

無事にオスロに戻りホテルにチェックイン。いよいよ明日はベルギーへ帰ります。短いスカンジナビアツアーも終了。これで普通に飯が食える(笑)。

Friday 19 August 2005

Scandinavian tour Day13

イナリ:晴、カラショーク:晴/曇/シャワー

今日はノルウェーに戻ってカラショークに1泊。全てが高いノルウェーで遊ぶのは大変なので出 来るだけフィンランドで遊んで行くことにしました。ゆっくりとホテルをチェックアウト。例のハスキー犬の目をしたお兄ちゃんが、「お金払った?」と聞いて きたので「まだ」と答えると、「じゃ、38ユーロね」(ここは1泊38ユーロの格安ホテル)

正直に「二泊したよ」と答えると「じゃ76ユーロ」。すばらしくいい加減。ホント北欧は治安が良いのでしょう。

イナリから100kmほど南下すると砂金博物館なるものがあって、砂金取りの体験が出来るらしいとの情報を得て行ってみました。「へぇ〜、こんな場所』かなり怪しい雰囲気がムンムン(まるで、何処かの秘宝館のようだ)。駐車場にあるカフェでチケットを購入して敷地内へ。

まずは博物館。金採取の歴史や各地の様子が紹介されており、日本の佐渡島や北海道(北見・浜頓別)の様子も。Eと日本語で会話しながら(当然)見学していると、突然背後から金髪の美女が「どこから来ましたか』と(これ、日本語)。

あまり突然のことで何がなんやら。取りあえず英語で「日本語が上手ですね」と答えるのが精一杯(日本語で聞かれたのだから日本語で答えれば良いようなも の)。聞けば、4ヶ月間だけ交換留学生で北海道の高校へ通っていたとのこと。フィンランドに帰国後も日本に再度行ってみたいとの思いから大学で日本語を勉 強していたらしい。とても4ヶ月日本に暮らしたとは思えないほど綺麗な発音に正確な文章。いつかはALTになって日本に暫く滞在したいと、目をキラキラさ せて話してくれました。

次はGold Panning。これは西部劇で出てくるような金属の皿を使って砂金を取るというもの。「ホントに取れるの?」という心配をよそに、ガイドのお兄ちゃんが これまた完璧な英語で説明&実演。確かに金が皿の上に...(彼は英語の他にドイツ語とフランス語も話せるようでした。フィンランド語はヨーロッパでも 1、2の難しい言語。それに比べれば他の言語は簡単なのでしょう)

今度は我々の番。長靴を履いて、冷たい水に手を突っ込んで砂金取り。金の魅力はスゴいもの。K&Eも気付けば1.5時間も必死に砂金取り。その甲斐あって?ちゃんと24Kをゲット。なかなか良い体験でした。

砂金に夢中になっていたら時間は既に4時過ぎ(時差の関係でノルウェーは午後3時)。慌ててカラショークに向かう。当然?途中の国境近辺のGSで給油しスーパーで買い出しも忘れてはなりません。

で、今日の宿Hasky Lodgeへ。ココはカラショークの郊外にあってホステルです。でも、着いてみると....
スバラシイ! 林の中に幾つかのログキャビンが。これが今日の宿。名前の通りオーナーはノルウェーで有名なハスキー犬トレーナー。冬には犬ぞりでツアーしたり、レースに出たり。ホステルは趣味の延長?
ホステルなので通常は寝袋持参、タオル持参。でも、シーツカバーとタオルはレンタルも出来ます。
広い敷地にはプライベート・トレールがあって、我々もちょっと散歩。ハスキー犬の子犬も一緒(笑)。


我々の部屋は8人は泊まれるかと言うほど広いログキャビンの1室。キッチン、リビング、ダイニング、個室が2部屋に屋根裏部屋と言う間取り。今日はノルウェー南部(スタバンゲル)からやって来た女性とシェア。いろんな雑談をしていたら夜がふけて行きました。

めちゃくちゃ静かだし(犬の鳴き声と鶏の鳴き声以外は)、オーナーとその彼女もすばらしい人柄だし、値段はホテルの半額程度だし、バオ・トイレがシェアだと言うことを除けば通常のホテルより絶対お勧め。一度冬に泊まってみたい宿でした。

Thursday 18 August 2005

Scandinavian tour Day12

イナリ:晴/曇、キルケネス:曇/雨

別に大した観光名所があるわけでもないのですが、沿岸急行船の終着地で、ロシアとの国境の街キルケネス。なんとなくロシアを見てみたいと言うことでキルケネスまでドライブ。と言っても片道220kmほどあります(笑)。

聞 いた話ではノルウェーとフィンランドとの国境に跨がる道路沿いのフィンランド側にはスーパーやGSがあってノルウェー人が買い物にやってくるらしい。ガソリンの価格が約5〜10円/L違うと結構大きいですね。と言うわけで、小さな村のスーパーでも品揃えは豊富。我々もフィンランド側で給油。

クルマを進めると、フィンランドはフラットな大地に無数の湖が有るのですが、ノルウェーに入ると起伏に富んだ景色になり、フィヨルドが見えてくると言ったように随分イメージが変わります。

辺境の港町はかつては鉄鉱石で繁栄したらしいのですが、第二次世界大戦でドイツ軍に徹底的に破壊された後は、あまりパッとしない感じです。天気の悪さもイメージに影響しているのかな。

もちろん国境警備兵が立つロシアとノルウェーの国境

ロシアとのボーダー近くに小さな石造りの教会があると聞いて訪ねてみました。狭い道を進んで行くとやがてダートに。フィンランド側でバンプに突っ込んでタイヤの空気が抜け気味だったのでハンドルが取られる。岬に近づくにつれて雨は酷くなり、道路際にはロシア側撮影禁止の立て看板が。ロシア側には監視塔やトーチが、ノルウェー側にも監視塔や有刺鉄線が。かなりイメージ的には恐ろしい感じです。

それでも、数軒ある民家の軒先には必ずノルウェー国旗が揚がっていて、それを見る度に一安心。教会は訪れるヒトも少なくポツンと建っていてました。

イナリまでの220kmの道のりにGSは1軒のみ。それもピット無し。なのでキルケネスの街のGSでタイヤの空気圧をチェック。やっぱり抜け抜けでした(フロントは1.0kgしか入っていなかった。お〜怖)。

ノルウェーとフィンランドの国境はこんな簡単な柵だけ

ホテルに戻ると、パブ兼フロントのお兄ちゃんの目はなんとハスキー犬のような目。かなりビックリしました。

Wednesday 17 August 2005

Scandinavian tour Day11

ノールカップ:曇、イナリ:晴

日の出後、数時間仮眠するも寒くて目が覚める。相変わらず空は分厚い雲で覆われており、太陽は拝めそうに無い。諦めて次の目的地フィンランドへ。この辺りでは50〜100kmは民家も無ければ当然GSも無いのはざら。早めに給油しないとどこで立ち往生するやら...

途 中の村にバスターミナル&ドライブインを見つけて駐車場で仮眠。目覚めるとドライブインのオジさんがクルマの周りで除草作業中。ちょっとバツが悪い。 ちょっとお腹に食料を詰めて目を覚まし、出発。すぐにGSを発見したのですが、時間は8時半。この辺りのGSは9時からしか営業しません。

結局カラショークまで走ってGSで給油。やっぱりガソリンも高い。11.62NOK/Lだから日本円だと200円程度(これがフィンランドに入ると1.38 ユーロ/Lとベルギー並みになります。それでも日本よりは高いけど)。ギリギリまで粘ってフィンランドで給油すべきだったかなぁ?

イナリ のホテルに無事?チェックイン。ここはネットで見つけたのですがやり取りはFAXのみ。ホントに予約できているか心配だったのですが。ココでもやはり完璧 に英語で対応してくれます(スバラシイ)。でも、サーミの血の入ったお兄ちゃんの顔はちょっと怖い顔立ち。ヨーロッパ人とはかなり違う感じです。

ラップランドと言えばサーミ。ということでイナリのサーミ博物館へ。フィンランドはノルウェーと違って他のEU諸国と同じ物価。入館料も8ユーロと普通。やっと人並みの観光が出来るかも。
サーミ人はスカンジナビア北部全域に住んでいて、幾つもの方言が有るらしい。トナカイの放牧と漁業などで想像を絶する厳しい冬を乗り越えていたのにはビックリです。

スー パーに入っても価格がユーロだし、土産物も普通の価格。晩飯はホテルのレストラン(こう書くと聞こえが良いですが、実際には学食のような食堂)でEはサーモンのスープにソテー、私はトナカイの肉のステーキを。こんなリッチな夕食は久しぶり。この街に1軒しかないレストラン&パプとあって、地元のヒトも大 勢。如何にも田舎の安食堂なのですが、味はなかなか旨かった。

北欧だけにこんなボルボも現役で....

Tuesday 16 August 2005

Scandinavian tour Day10

オスロ:晴、アルタ:曇、ノールカップ:曇/雨

いよいよヨーロッパ最北の地を目指して移動開始。今日はロング・デイになる予定。飛行機でオスロからアルタへ飛び、そこからレンタカーでの移動。夜半にノールカップ入りしそのまま白夜を見る予定。と言うことで宿は無し(笑)。

フライトは格安のNorgian Air(それでも十分高いのだが)。尾翼の絵はナンセンだった。2時間弱でアルタに到着。でも、ココの空港はスゴくこじんまりしています。で、レンタカーのカウンターは?
Arrivalのゲートを出るとカウンターが有るには有るのですが、Hertz、Aivs、Europcarなど全て同じカウンター(と言うか1つしか無い)。

ピックアップが2時で到着が1時だったのでゆっくりしていたら、レンタカーやのオヤジが向こうから話しかけて来て、早々にクルマを引き渡し帰って行きました。つまり、何時に借りようが飛行機の到着時間にしかカウンターは開かないし借りれないと言うこと?
とにかく無事借りれたからOKか(まぁ、これが後で少しトラブルの元になる)。

借り出したのはSEATの1.4Lぐらい。リアタイヤなんかつるつるじゃん。大丈夫かなぁ。と心配してもラチがあかないのでなるようになるでしょう。取りあ えず博物館へ。ココは岩絵で世界遺産に登録されています。旧石器時代からなんでこんな北限の地に暮らしていたヒトがいたのかホントに不思議。岩絵が残って いたのも不思議だし...

次はノールカップを目指して北上。アルタ市内に数箇所信号が有った以外は信号無し(オービスも市内のみ)。途中 トナカイの群れに出会ってスピードダウンを余儀なくされる以外は、ず〜と単調なドライブ。でも、景色は最高。エメラルドグリーンのフィヨルド、どこまでも続く平原...
順調に300km走ると知らないうちに海底トンネルを通過。通過し終わった後に料金所があって気付いたと言う具合。ココまで来ればホーニングの街並が見え、目指すノールカップまであとわずか。平原の一本道をさらに進むと忽然と丸い建造物が目に飛び込んで来た。それがノール カップミュージアム。

空は生憎の曇/小雨。防寒をして岬へ。夜10時なのに当然のように幻想的に明るく、雲と海が輝いている。閉館の24 時まで粘ってその後はクルマで仮眠。外気温は3℃。午前2時半には北北東の空がにわかに明るくなり日の出。日の入りが大体23時ごろ。これが白夜なんだろう....

Monday 15 August 2005

Scandinavian tour Day9

オスロ:曇/晴

フォークヴィレッジにて

さすがRaddison SAS。朝食のスモークサーモンが旨い。

今日はオスロパスの元を取るべく博物館巡り。予定は民族博物館→バイキング船博物館→コンチキ号博物館→フラム号博物館→ホルメンコールスキージャンプ台。たぶん1日で廻れる予定。

先ずは市庁舎前のハーバーからボートで民族博物館方面へ。夏の間だけボートが出ていてこれもパスで乗れます。天気が良いのでちょっとした港巡り。ヨットやカヤックが港をスイスイ。

民族博物館は広過ぎる(笑)。ちょうど教会では結婚式のまねごと(何かの撮影)があり華やかさをかもし出していました。まじめに見学したら1日以上は掛かる ところを、興味の有った「薬局」を見学して、幾つかの木造家屋も見学して終了。先を急ぎます(典型的日本人観光パターン)。

バイキング船は発掘されたらしいが、よく朽ち果てずに綺麗な形で残っていたものだと感心させられる。何となくエジプトの太陽の船を彷彿させられるが、こちらは実際に航海していたらしいから驚き。

次はコンチキ号。異なった地域の異文化に共通点を見出し、面白い仮説を立てて実証してみせたのには感心させられるばかり。私も科学者の端くれ、仮説検証はやりますが、実際ココまでやるヒトは普通居ません(笑)。何せ漂流ですから....
一体、古代人は海の向こうに何が有ると思って漂流の旅に出掛けたのでしょう。

次、フラム号。1910年に北極へ行った木造船。ノルウェー人は冒険好き?
幾ら北極に近いと言っても、展示されている実際の道具を見ると「よく北極点に到達できたなぁ」というのが実感。それでも、見ているこちらまでワクワクさせられるのは何故だろう。

最 後はホルメンコール。スキーバカのK&Eには興味深いスキー博物館。1800年代にビンディングの原型(って単なる紐)が出来て現在のような歩く スキーや山スキーが始まったのですが、エッジも無い木製単板でスキーが出来た昔のヒトはエラい。普通、ターンなんて出来ません。

1日十分市内観光して思ったより歩き回って疲れたので、オスロ駅前のEgonで夕食。久々の(と言うよりノルェーに来て2回目の)普通の食事はやっぱり旨い。でも、やっぱり高い。

短い夏を楽しむオスロの人々

Sunday 14 August 2005

Scandinavian tour Day8

オスロ:晴/曇り

と言うわけで?早朝にオスロに着いてしまったわけです。この時間じゃホテルにチェックインも出来ないし、でも、荷物を預かってもらわないことには身動きが取れません。早速電話で確認。

ホテルは町外れ?にあるRaddison SAS。実は場所を良く確認しないまま値段だけで予約したのでした(地図で調べた場所と実際の場所は違っていた)。でも、さすがSASホテル、聞けば地下 鉄でオスロ駅から10分程度、乗り換え無し。しかし地下鉄で行くなら、オスロで2日間過ごす予定なので「オスロパス」なるものを購入した方がお得(Eの調査情報)。

このパスはコンビニやキオスク、ツーリストインフォで買えるらしいので、オスロ駅構内のコンビニに行ってみると、「うちには置いていない」との返事。ならば、インフォなのですが、インフォは朝8時からなので、暫く時間をつぶして待つ。

無事オスロパス(2日券)を購入してこれで市内の移動は全てフリー。ホテルで荷物も預かってもらって市内観光。当然?まずはオスロ大学を見つつ美術館へ。お目当ては有名なムンクの『叫び」。う〜ん、ムンク、病んでいる感じ。



次は市庁舎とノルウェー抵抗運動博物館にお城。これらは全てパスで入れます。ヨーロッパはどこでも第二次世界大戦の時の様子をしっかり後世に伝える施設があります。やっぱり戦争は悲惨なもの。日本ってなんで戦争を美化するかなぁ...


歩き疲れたのでホテルに戻り近所のスーパーへ買い出し。チキンの丸焼きと野菜をたくさん買い込んで晩飯に。やっぱり寝台車での睡眠は少なかったと言うところかな。