Monday 19 November 2012

2012ヨーロッパツアー 14日目

さぁ、ホントに最終日。昨晩遅くに戻ったアンジェロに、「明日は早いので」と伝えておくと、朝6時に朝食の準備をしてくれました。

心地良いホスピタリティーに感謝しつつ、また何時かの再会を約束してFattoressaを後にフィレンツェ空港へ。昨日の予習が効いて、難なく到着。時刻は7時半。予定通りです。でも、レンタカー屋の事務所は8時からしか開きません。暫く待つと従業員が現れたのですが、「8時からしかやらない」とつれない返事。どうしよう....

そこへ、空港への無料シャトルがやってきた。シャトルバスは20-30分に1本なので、コレを逃すとちょっとヤバい。運転手が、「乗らないのか?」と聞くので、「まだレンタカーの手続きを済ましていない」と答えると、「Key boxに入れておけば良いよ」と。それならそうと、どこかに書いておいてくれれば良いのに...

難無く8時10分には空港に着いて、取りあえずスーツケースをドロップ。オンラインチェックインを済ましているから簡単です。次にしなければならないのが、税金の払い戻し手続き。普通、シェンゲン協定内の場合は、最後にシェンゲン内から出る時に手続きをするのですが、フィレンツェではできるらしい。さらに、先日のアウトレットモールで、現金を払い戻してもらっており、税関でスタンプを貰うだけと言う簡単さ。これがフランクフルトなら、英語も分からない中国人の長蛇の列で、毎回大変なのですが....

フィレンツェからフランクフルトまでは2時間弱。

フランクフルトから日本は11時間強。オンラインチェックイン通り、行きと同じく隣が空席。トップシーズンでないこの時期ならでは。とは言え、帰るだけなので体は重く....

久々に2週間のヨーロッパ。帰国後はしっかりリズムが狂って.... (やっぱり歳か....)

おしまい。

2012ヨーロッパツアー 13日目

いよいよ、このバケーションも最終日。田舎のガルッゾにも、観光地はありまして....
 
それがコレ。小高い丘の上に立つCertosa del Galluzzo。でも、今日は月曜日なので、中には入れません。外からだけ見て....

明日はフィレンツェ空港から帰らねばならず、朝早くレンタカーを返すのですが、小さな空港のためネットで検索しても返却場所が良く分かりませんでした。そこで、予習しておこうと、空港近辺の散策へ。数回ロータリーを回って何とか返却場所を発見。やっぱり空港から離れていました。

その後、折角クルマで繰り出したのだから、フィレンツェ郊外でもと....

こんな路地を通り抜け、ZTLに気を付けつつ、フィエゾーレ(Fiesole)へ。フィレンツェの北西の小高い丘の上に位置するこの街からは、晴れていればフィレンツェの街が全貌できるとか。古代ローマの遺跡もあるらしいのですが....

雨は酷くなるし、バケーション前半から傷めた踵の具合が良くないので、早々に宿に戻って帰り支度でもすることに。

道すがら期せずして立ち寄れたのは、ミケランジェロ広場。酷い雨にも関わらず、観光バスが何台も。ツアーならスケジュール通りだからしょうがないですね。やっぱりK&Eにはいい加減なこんな旅しかできないと実感。

宿に戻って、買い込んだ物を上手くスーツケースに収めつつ、パッキング。行きと同様にオンライン・チェックインを済ましておけば、空席もキープできるかも?
ならば、母屋のPCを借りて手続きしてプリントアウトせねば。と言うことで母屋に行くと....

居たのはアンジョリーナとその姉妹(アンジェロの伯母さん)、合計160歳超の二人に、今日着いたと言うスイス人夫妻。
K:「アンジェロは居ませんか?」
ア:「フィレンツェに行って帰りは夜になる。まぁ、ココに座って」
叔母:「コーヒー飲んでけ。アンジョリーナのコーヒーは旨いよ」
という訳で、イタリア語特別授業が始まりました。ココからエスプレッソ1杯2時間ほどが大変。スイス人のご夫妻も捕まった口(笑)。フランス語圏のこの夫妻、ご主人は片言のイタリア語と流暢な英語、奥さんはフランス語オンリー。

アンジョリーナから色々質問され、それに答える形式で授業が続きました。でも、トスカーナ訛りのイタリア語は、時に聞き慣れないフレーズがあり、難解。最後には、「もっとイタリア語を勉強せにゃいかんゾ」と(笑)。大変でしたが楽しい2時間でした。

で、本日のディナーはアンジョリーナが電話して予約してくれた近くのトラットリアへ。ココまた旨くかつ安い!
もちろん、例のスイス人夫妻も食べにきていました。彼らは当然のようにトスカーナのビーノ・ロッソを1本開けていましたが、我々はハーフで止めました。近いと言ってもクルマで10分弱ですから(笑)。

イタリアの田舎は最高です!

2012ヨーロッパツアー 12日目

先ずは、3連泊でお世話になったLa Fattoressa。

手書きの表札しかありませんし、通りからは外れているのですが、意外にすんなり見つかってヨカッタ。

こんな感じの田舎のアグリツーリズモ。もちろん、畑もあって、鶏が朝から鳴きます。小鳥のさえずりも聞こえて...

程よく手入れされた中庭があり、この中庭に面してゲストハウスが並んでいます。

これが3日間の我が家。他のゲストは、バルコニーでゆっくり本を読んでいたり....
羨ましい時間の過ごし方をしていますが、我々は観光がメインなのでそんな余裕は無く....

中は、古い農家を改築したそうで、天井の梁が良い雰囲気を醸していました。

さて、12日目の今日は、フィレンツェ観光。フィレンツェはベルギー留学時代にも訪れているので2度目。前回は、ウフィッツィ美術館を見学し、ドゥォーモのクーポラへ登ったので、今回は違うフィレンツェを楽しもうと言うことに。

アンジェロに、「今日はどうするの?」と聞かれ、「フィレンツェに行ってくるよ」と答えると、丁寧にどのバスで向かい帰ってくれば良いか教えてくれました。ココ、ガルッゾからは36番と37番のバスに乗ると30分程でフィレンツェに着くと言う便利さ。宿からバス停までは少し歩かねばなりませんが、至極便利です。

この日は日曜日。教えられたバス停はアジップのGSの前にあり、そのガソリンスタンドで切符を買えば良いと教えられましたが、当然休業。バス停には3人程バスを待つ地元のヒトがいたので、何処で切符を買えば良いか聞くと、「広場の前のニューススタンドで買え」とのこと。今さっき通り過ぎてきた所なのに....(笑)。

ニューススタンドに戻って、店のオジさんに二人分の切符が欲しいと言うはなから、「フィレンツェまでだな。往復だろ?」と。当たり前ですが、日本人二人なら観光に決まっていると言うことで...。チケット4枚4.8ユーロ(安)。

バスに揺られてフィレンツェへ。適当に旧市内で降りて、まずはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ。日曜礼拝中だったので11時から見学。綺麗なステンドグラスに圧倒されましたが、目的はコレだけに有らず。こう見えても(どう見える?)K&Eは商売柄、薬局が気になります。そう、最古の薬局と言われるサンタ・マリア・ノヴェッラにも寄らないと。入口は何処かな?と探していると、地元のマダムが「入口はアチラ」と教えてくれました。

次は街中をぶらぶら。前回はイタリア語が殆ど分からないし、街角の露天で買い物など思いもよりませんでしたが、今回は店主との掛け合いも楽しみながら、皮バッグを購入。

結構良い物が格安で手に入ります。Eは手袋も欲しかったのですが、気に入った色とモデルが無く諦め。

天気も良くなって、気温も上がってきて、歩き疲れて、そろそろジェラートでも食べようと。でも、折角食べるなら旨いジェラートが食べたい。知っているのはGROM。以前、トリノでクラウディオに連れて行ってもらったジェラート屋。彼曰く、「最近はGROMが一番。人気になってきて、各地にお店が有るよ」と。

ひょっとして、フィレンツェにも有るんじゃない? でも全く当ても無く街中をぶらぶらしていると、見覚えのあるカップを持ってジェラートを舐めるヒトが。直ぐに声を掛けて、何処で?と聞く間もなく、「ソコ」と指差してくれた先に、長蛇の列。やっぱりありました。

暫く並んで、ジェラートにありついて、ドゥォーモを見ながら一服。

その後も、あっちこっち歩き回って、いい加減足が棒になって帰ることに....

宿に戻ると、アンジェロは出掛けて居らず。さて、晩ご飯どうしようと、奥さんのダニエラに聞くと、今日もおばあちゃんのアンジョリーナは調子が悪いので家庭料理は無理とのこと。そこへ彼らの知人なのか親類なのか、一人の男性が、「それなら、L'osteria del Milioneが良いよ。表の通りを登って、向こうの丘の上にあるから」と親切に教えてくれました。ダニエラにも「この辺りのレストランは地元相手だからフィレンツェより安くて旨いのよ」と。

薦められるままにクルマを出して向かってみると、ココもビンゴ!
めちゃくちゃ旨い。ワインも旨い。勿論?支払い後にはオーナーのおごりでレモンチェロ。こんな状態で運転して帰ってくるなんて、日本じゃあり得ませんが....(もちろん何事も無く帰ってきました)。

2012ヨーロッパツアー 11日目

今日は居心地の良いトリノに別れを告げて最終目的地のフィレンツェへ。

昨晩、Bunino一家から、「トリノを離れる前にうちに寄って」と。
「じゃぁ、9時半にね 」となりました。

泊まったホテルは勿論朝食付きで、イタリアらしくカメリエーレがカプチーノを入れてくれます。イタリア人が好きな甘いパスタがめちゃくちゃ旨く、お代わりして朝からお腹いっぱい(笑)。

腹ごしらえを済まして、チェックアウトし、コレッニョのBunino家へ。前回泊めてもらったので場所はGarminを見なくても分かります。でも、スピードカメラが恐いのでGarminの指示を聞きつつ....

家の前ではValerioが待っていてくれました。

昨晩は体調が悪く会えなかったKlaudioとも久々の再会。Tizianaが旨いエスプレッソをいれてくれて....
で、訪ねた理由は、フルヴィアのフォーラムで行われたフォトコンテストで2位を頂いたのですが、その記念の盾を作ってくれたのを渡しそびれていたからと言うこと。暫し談笑して、先もあることなので来年の再会を約束して(TizianaとはSkypeでイタリア語レッスンの約束をして)....

庭にMicheleのFSZが出ていたので、「ドライブに行くの?」と聞くと、「Tangenzialeまで送って行くよ」と大笑い。その理由はコチラ

MicheleのFSZは相変わらずの調子良さで、イタリア人らしくブンブン回すのでディーゼルオペルでは付いて行くのが大変(笑)。最後は、笑顔で手を振ってお別れ。周りの運転手がビックリしてこちらを見ていました。そりゃ、この旧車と東洋人の乗るベルギーナンバーのレンタカーの組み合わせは不思議でしょうねぇ。

トリノからA26(E70)でピアチェンツァを抜け、A1(E35)を南下。ひたすら高速移動です。でも、時々現れる新しいスピードカメラに気を使わねばならないので、一昔前のように160km/hとかでは走れません。殆ど制限速度程度で走り、300km程離れたボローニャへは3時間で予定通り到着。

ボローニャと言えば、ドカティ。以前、工場見学をしようと予約をしたのに、辿り着けなかったところ。今回は、Garminのお陰で一発で到着。

でも、この日は土曜日。休日です。一応、守衛のお兄ちゃんに、博物館を見学するにはどうすれば良いの?と聞いてみると、平日の9-17時にココに電話して予約を取らないと見学できないと、丁寧に教えてくれました。という訳で、今回もドカティは縁が無し。

じゃぁ、フィレンツェでEの目的を達成するために、先を急ぎました。 ボローニャからフィレンツェはA1(E35)で100kmほど。順調なら1時間の距離です。

途中でいい加減お腹がすいたので、サービスエリアでパニーニのランチ。コレまた旨い。

この日も天気は場所に寄って、時間に寄ってめまぐるしく変わり、フィレンツェは曇天。
Eの目的とは、勿論?ショッピング。何でもフィレンツェ郊外に大規模なアウトレットモールが有るとかで....

いやぁ、スゴかったです。何がって、商品に群がる中国人、日本人、アメリカ人の多さ。ツアーで来ているようで。Eの目に適うバッグがあったようで、お買い上げ。ご満悦。

なんだかんだで夕方まで買い物をして、本日の宿へ。フィレンツェ郊外ガルッゾ(Galluzzo)のアグリツーリズモ、La Fattoressaが本日の宿。少し通りから外れた場所だったので、門の前を通り過ぎて止まると、勝手に門が開いて....
中からおばあちゃんが何やら叫んでいる。良く聞くと、「La Fattoressaはココだよ」でした。

片言の英語で出迎えてくれたのは、ホストのAngero。「我が家のようにくつろいで」と。綺麗な庭に、プール付き(寒くて入れませんが)。畑もあって、部屋はコテージ風に母屋とは離れになっています。庭で本をゆっくり読んでいるゲストや、母屋で裁縫をしているおばあちゃん(聞けばAngeroの伯母さん)。で、始めに声をかけてくれたのが、このアグリツーリズモの主、Angerinaおばあちゃん。80歳を越えてなお元気。でも、昨日今日の暑さで体調がイマイチとのことで、楽しみにしていた手料理は無理とのこと。

でも、Angeroが近所のレストランを予約してくれて....
歩いて行ける距離だったのが敗因。料理は旨いし、もちろんトスカーナワインも旨いに決まっています。と言うことで必然的に食べ過ぎ、飲み過ぎ.....
3連泊はこんな調子で始まりました。

2012ヨーロッパツアー 10日目その2

じっくり、でも駆け足で自動車博物館を見て回った後は、Valerioのクルマでリンゴットへ。目的はEATALYでランチと買い物。

今晩はフルヴィア仲間とピザパーティーの予定なので、ランチにピザは無し。かといって魚や肉も重くなるし....

なら、やっぱりパスタでしょっと言うことで。
時刻は14時手前なのですが、何処も満席。一度は諦めかけたのですが、殆どのお客は近所のビジネスパーソンっぽいので、暫く待ってみるとラッキーなことに席が空きました。

目の前で作ってくれた熱々のパスタに舌鼓を打って。こんな量じゃ足りないか?と思ったのですが、日本の一人前よりは多く、しっかりお腹が満たされました。

腹ごしらえの後は、土産にするお菓子やドライトマトを仕入れて、一旦ホテルに戻り、次はEのお買い物。コレッニョ(Collegno)にアウトレットが有るのは、前回確認済み。

何か気に入る物を買ったようです。
まだ、夜の部までは時間もあるので、ランチア通り(Via Lancia)のランチア本社跡を見学に。

現在はこの通り、屋上の「LANCIA」看板が取り外され、アパートになっているとか。何とも...

まぁ、そんな感傷もフルヴィスタとの再会で吹き飛んで....
旧市街中心部のピッツェリアでパーティー。

久々に会う仲間、初めて会う仲間、イタリア語と英語と日本語が入り交じって、ワイワイガヤガヤ。

勿論、ピザはメチャ旨。やっぱり地元のことは地元民に聞けと言うことで...

21時から始まったパーティーがお開きになったのは、0時手前。さすがに店に残るお客は他に1組だけ。これだけ喋り続ければ、あんなけ食べても消化できるのかも?

最後は、Piazza Castelloで!
次回は来年、フルヴィア50周年でランチアミュージアムの見学か?(謎)

2012ヨーロッパツアー 10日目その1

3年ぶりにトリノを訪れた目的の1つに、前回改装中で見学が出来なかった自動車博物館のリベンジがあります。今回は、事前に十分調べて、休館でないことを確認してきたから大丈夫。

この旅の予定を立てたころ、イタリアのフルヴィア仲間に連絡すると、前回何から何までお世話になったValerioが、午前中仕事を休んで自動車博物館の案内役を買って出てくれるそうで。10時に待ち合わせ、ホテルから地下鉄でリンゴット駅へ。

リンゴット駅からポー川の方へ10分弱歩けば、自動車博物館に着きます。博物館の外観もデザイン性が高く、さすがはイタリア。

Valerioと久々の再会を喜び合って、「ホントに仕事、大丈夫なの?」と確認すると、「今日は午後から出勤するから14時までは大丈夫」と。前回は彼は大学院生。その後無事に学位を取って就職したとのこと。若者の失業率が高いイタリアでも、優秀な人材にはちゃんと仕事があるのですねぇ。

と言うことで、3時間はココでゆっくり出来ます(実際にはそれでも駆け足で見ました)。

中に入ると、金属製の曲面壁が工業系博物館らしさを演出し、ホールには1台のランチア・フロリダが。

「先ずはココから見るんだ」とValerioのガイドで先に進むと、年代順に展示してあります。で、一番の驚きは、”ロープや囲いが無い”展示であること。勿論、触ることは厳禁で、子供の見学には職員が遠巻きに見守る姿が彼方此方で。
でも、この展示方法は素晴らしい。何せ、クルマの隅々まで見ることが出来るのだから。さらに撮影するときも邪魔が無いし。

Valerioに、「ラジエターに書かれた番号は何?」と聞くと、「当時のナンバーだよ。ココに展示されているクルマの多くは、そもそもトリノやその他の街を走っていたもので、オーナーが寄贈したり、博物館が壊れたものを入手してレストアしたりしたものなんだ」と。つまり、このクルマだと、25番地区の67号車と言う訳らしい。

この頃のクルマは、お金持ちの自家用車かタクシーだそうで、

ValerioとEが覗き込んでいるのは....

当時、トリノで初めての女性タクシー運転手の登録証。勿論、実物です。

さらに先に進むと、トリノ市街の航空写真が床一面に広がっており、各所に丸が付けてあって何やら書かれています。

これは、全て自動車メーカーやカロッツェリア。かつて有ったものから現有するものまで、何処でどんなメーカーがクルマを作っていたのかが分かります。数えはしませんでしたが、数十社は有ったようで....

実車のみならず、エンジンやトランスミッション、タイヤ、フレームなどを展示するブースもあり、ランチアのエンジンがあったり、ラムダのシャーシが展示されていたり....
エンジンなどは丁度テーブルの高さ程度に展示してあり、裏側も見えるように下側はガラス張りになっています。兎に角、展示の仕方が如何にもイタリア的。センス良過ぎです。

ムルティプラのタイヤはムルティプラが彫ってありました!
年代ごとのコーナー、環境を意識したコーナー、レースカーのコーナーなど、どれも展示には一工夫も二工夫もされており、3時間なんてあっという間。

Valerioのお目当ては、ベルトーネの特別展示。期間限定らしく、雑誌の取材も来ていました。ベルトーネと言えば、ランチスタにはストラトスですねぇ。

これはベルトーネ社が保有している、新車のストラトス。もう、溜め息のでるコンディション(当たり前)。その他にも、市販車や凝ったショーモデルも展示されていました。

折角来たので、もちろん土産を買わない訳がありません。

Eが見つけたチンクのソファーは流石に持って帰れませんので....

 フルヴィアの本とランチアピンバッチセットをゲット。

最後にフロリダの前で記念撮影。
Grazie mille, Valerio!

Torino museo dell'automobile

2012ヨーロッパツアー 9日目

今日はいよいよイタリア入り。これまでイタリアへはスイス経由の高速道路または空路でしか入ったことがありません。今回は、アルプス越えを試みました。

朝起きて真っ先に気になったのが、天気。アルプス越えでは3000m近くまで上がるので、天気次第では通行止め。

小高い場所に建つホテルからは、綺麗な朝焼けが見えます。コレなら大丈夫かな?
でも、かなり寒い。

窓から庭を覗くと、ちょうどパン屋さんがホテルにパンを届けていました。街のパン屋のパンなら旨いかも?と、朝食を頂くことに。予感は的中で、クロワッサンの旨いこと。朝から満腹です。

フロントで、「アルプスを峠越えでイタリアに向かいたいのだけれども、天気はどうなの?」と聞いてみると、サクサクとネットで調べてくれて、「今日はどの峠もOPENしているよ。天気も大丈夫じゃないかな」と。まぁ、ダメなら途中で引き返して、高速&トンネルで迂回すれば良いかと楽観的に考え、先ずはアヌシー散策。

街を流れる川の水は、透明度が高くキレイ。いかにもアルプスの天然水。平日と言うこともあって、街のカフェには仕事前に一服というオジさんや、市庁舎横の保育園からは子供達の声が聞こえたり、観光地でも日常の風景が何となくホッとさせてくれます。

旧市街の中心部だけぐるりと回って、ホテルに戻り、出発!
ルートはアヌシーからD1508でアヌシー湖岸を南下し、D1212でアルベールビル(Albertville)を通過し、N90でブール・サン・モーリス(Bourg-Saint-Maurice)へ。ここからD902を南下しバル・ディゼール(Val-d'lsere)などのスキーリゾートを抜け、イズラン峠(Col de l'Iseran)を越えてモン・スニへ。D1006に入ってモン・スニ湖、モン・スニ峠を越えると、イタリアに入りSS25となって、そのまま南下してスーザへ、と言う予定の約260km。山岳路ではガソリンスタンドも無いかも知れないので、先ずはアヌシー湖畔のガソリンスタンドで給油を済ましました。

アヌシー湖と迫力ある山々(既に雲が広がって天気が....)
朝良かった天気がこの時間から雲が多くなってきたものの、大崩れはなさそう。暫く気持ち良いB級国道を走ると、街が見えてきました。そこは、冬季オリンピックの舞台にもなったアルベールビル。オリンピック関連の施設は近代的ですが、

川を挟んだ反対側にはサボアのお城とその城下町が。恐らくこれが本来のアルベールビルの姿だったのでしょうね。

アルベールビルからブール・サン・モーリスまではA級国道。ちょっとつまらない(笑)。
ココまではいわゆる一般道でしたが、ココからが本番(楽しい)。

片側1車線の山岳路が延々続きます。兎に角、登って登って登り続けると言う感じ。九十九折を登って....
ふと見ると、リフトが。この辺りは正にスキーリゾートのスキー場の中。時期が時期なら登らずにスキーで滑っています(笑)。

リフトの鉄柱を横に見ながらさらに登ると、周りの3000〜4000m級の山は雪景色。気温はドンドン下がって、5℃。

この日の最高地点は2770mのイズラン峠。ココでは外気温は3℃で雪が散らついていました。もう一週間遅かったら、峠越えは断念せざるを負えなかったかも知れません。

こんな山奥でも眼下には村が。冬はスキーリゾートになるようですが、この時期はひっそりとしていました。氷河と黄葉と石造りの家。こんな壮大な風景は、わざわざ辺鄙な所までクルマで来ないと見れない風景です。しかし、これらのルートは随分昔からあったようなので、クルマが無かった時代は大変だったのだろうと思われました。

順調に進んで、モン・スニに。この時期はスキーシーズン前の補修期間らしく、リフトの補修、ホテルやコンドミニアムの補修だけでなく、道路の補修も。突然通行止めでビックリしましたが、迂回路が村の中を通っていて事無きを得ました。

モン・スニ峠はランチアが自車のブレーキテストのために良く使ったルートとか。

この勾配と連続カーブ。確かにテストドライブにはもってこいですが、もしもトラブったら...と考えるとゾッとします(笑)。

峠を下り降りると、急にガスが出てきて、このありさま。何とか天気と視界に恵まれて良かったです。

イタリアに入ると、めちゃくちゃスピードカメラが多い。何でも手っ取り早く国にお金を集めるなら、速度違反を捕まえるのが簡単とかで、乱立しているとか。まぁ、お国柄、飛ばすときは飛ばす人達ですから。

Garminと標識、周りのクルマの流れに注意しながら走るのは、ストレスが溜まります。あぁ、フランスは良かった。

本日の宿泊地、トリノに着く頃には雨が落ちてきました。

3年ぶりのトリノ。ここまで田舎が多かったので、喧噪には少し閉口しますが、やっぱりトリノは良いです。