Monday, 7 January 2008
東南アジア寺院巡り#2
カンボジア第2日目。本日は午前中にアンコール・トムを見て、午後からアンコール・ワット。夕方にプノン・バケンの丘に登って夕日を見て、ディナーでカンボジア舞踊を見る予定。
天気は乾期とあって上々。お迎えのクルマに乗ってアンコール・トムへ。アンコール・トムに行く前に明日のフライトのリコンファーム。何でも良く出発時間が変更になったり欠航になるそうで。今回は、「予定通り飛ぶ」とのこと。
さて時刻は既に9時過ぎとあって、シェムリアップの街はほどほどの人出。多いのはアンコール・ツアーなどと日本語で書かれたバス。韓国語や中国語でなにやら書かれたツアーバス。これらみんなアンコール・トムやアンコール・ワットに行くらしい。中心部の道路はバスのためにやや渋滞。そこは、小回りの効く我がツアー(笑)。しっかり裏道を通りつつ渋滞回避。それにしても驚くのはその運転技術と言うか度胸?
右折でも左折でも殆ど一旦停止は無し。徐行しつつ上手く合流して行くのです。4人乗りや5人乗りのバイクもその間を縫って行くし....
シェムリアップ近郊の寺院遺跡群を見るには、チケットを買わねばなりません。まるで何処かの料金所のような場所がチケット売り場。我々は今日と明日の2日間なので3日券を購入。デジカメで取られた顔写真入りのパスが渡されます。このパスを、遺跡に入る前や遺跡にアクセスする道路に作られたチェックポイントで提示せねばなりません。何でも、罰金は高いらしいそうで。
南大門からアンコール・トムの中に入って行きます。周りの石仏や南大門の仏像の顔に見覚えがあるなぁと、ふと思い返してみると、臼杵の石仏だ。そっくり。まぁ、どちらも仏教なので、似ていて当然と言えば当然なのだが、こんなに離れた異国でもと思うと何とも言えない。
南大門から1kmほど中に進むと、バイヨンが現れます。バイヨンはヒンドゥー教のお寺。バイヨンの入り口には、ライオン?が鎮座。
私には狛犬に見えるのですが....
まずは第一回廊から見学です。第一回廊は屋根が完全に崩れ落ちているものの、壁のレリーフがスゴい。戦いの様子を描いてあるとか。まるで、戦国時代絵巻。でも、それは砂岩を彫って作られたもの。繊細な彫刻に圧倒されます。
このようなレリーフが延々彫ってあります。戦争の模様、生活の模様、中には出産の様子までも。
第一回廊の内側には第二回廊があり、こちらはまだ綺麗な屋根が残っています。第二回廊の壁面もレリーフ。こちらは王宮の様子が描かれている。
第二回廊から階段を上がって中央祠堂にアプローチすると、幾つもの石仏が姿を現します。
ガイドのリーさん曰く、「ここでは仏像とキスができます」遠近法を使って石仏とご対面。う〜ん、神聖な場所じゃないの?
でも、こんなことをしちゃいました。
最も仏様の顔がきれいに残っていると言われる石仏の前で記念撮影。
ちょっとたたずんで、ポーズをとってみる。本当はもっと時間があれば瞑想しても良いのですが...
バイヨンを一回りしたら、次はパプーオンに向かいました。
ここには空中参道と呼ばれる参道があるのですが、ガイドさん曰く、「空中参道の下に潜ってみて」。
参道の下に入ってみると、こんな景色が広がっています。参道をただ歩いて来るだけじゃ拝めない光景です。
整然と並んだ円柱が見事な景色を作り出していました。これらの円柱と参道の敷石は、円柱上部に出っ張りがあってこれが敷石の穴と合うことでズレを防止している作りでした。
パプーオン自体は、フランスによって修復が進められており、中には入れませんでした。外観を少し眺めた後、城壁を越えると見えて来るのがピミアナカス。70度ぐらいの傾きの階段を登れば、中央の塔にアプローチ出来るのですが、上りは良くても下りを考えると....
周りから外観を見学することにしました。
バイヨンからてくてく歩きながらココまで見て来ると、結構脱水気味。12月末とは言えカンボジアは30度越え。ホントに乾期で良かった。湿度が低く、木陰に入れば涼しいのです。何でも一番暑いのは4月ごろで、40度以上かつ湿度ほぼ100%ととか。
そこで、ココヤシを飲んでみることに。カンボジアの水は飲めない(飲むと下痢する)のですが、ココヤシは飲んでも大丈夫らしい。出店?の軒に座って注文。丸ごとの少し冷やされたココヤシに小さな穴が開けられ、ストローが突っ込まれて出てきました。少し恐る恐る飲んでみると、コレが旨い!
爽やかな甘みがあって、まさに自然の恵みです。その間にも、ひっきりなしに裸足の子供が片言の日本語を交えて「コレ買って、オミヤゲ」と。可愛そうで思わず買ってしまいそうになるのだが、たぶん、この子供達を使っている大人の胴元が居るんじゃないかと思うと、単に買って良いのかどうか...
それでもEはカンボジア・シルクのスカーフをお買い上げ。市場価格や街のお土産屋からすれば安かったようで....
一服した後は王宮の塔門から城壁を出る。もう、ガイドさんについて行っているだけなので、「ココは何処?」状態。すると、そんな雰囲気を悟ってか、ガイドさん「ハイ、象のテラスです」と。でも、象のテラスって象はどこ?
象はテラスの側面にあったのです。何でもこの像も幾つも崩れ落ち、修復の際にどこが頭かお尻か分からなかった部分多く、適当に当てはめたらお尻に頭のある象もいるそうで。
象のテラスを左手に見ながら進むと、テラスの端に別の遺構が見えてきました。これがライ王のテラス。
ライ王のテラスの「ライ」はハンセン氏病の「らい」なのです。この王様はハンセン氏病に罹っていたためこの名がついたとのことでした。テラスの壁には所狭しとレリーフが。
ココまで見てアンコール・トムは終了。一旦シェムリアップの街に戻り、ランチ。そしてホテルに戻って昼寝。これが気持ち良い。まぁ、こうでもしないと日本人の体力は保たないのかも。
午後の部はアンコール・ワットからスタート。シェムリアップの街からは空港方面に向かってそのままその道路を直進すると到着。途中にしっかりチケットのチェックが入ります。道端の係員にクルマの中からチケットを見せるだけなのですが。あるエリアから一帯が遺跡群と言うことなのでしょうか。
仏教寺院だけあって、西側が正面。一部崩れかかった橋を渡ればいよいよアンコール・ワットへの第一歩。
西塔門は王様のための門で、一般人は入れませんが、もちろん覗くことはできる。けど、この門からはアンコール・ワットの全景は見えないのです。見えたのは中央の一番高い塔だけ。
遺跡を壊すのは、自然の猛威(ジャングルの木など)以外に、戦争の爪痕も。これはカンボジア内紛時の弾痕だとか。
左側の入り口から周壁を抜けると、中央の長い参道の先に、いよいよ全景が見えてきます。
聖池に映るアンコールワットと共に、ココが一番の記念撮影スポットだそうで(翌日の朝日もココに待機しました)。
いよいよ寺院の中に入って行く。階段を上がって第一回廊に入ると、バイヨンと同じく壁一面は素晴らしいレリーフで埋め尽くされています。アンコールワットは、ヒンドゥー教のお寺で、レリーフにはインド古代叙事詩が描かれているそうです。個人的には人物や仏様の曲線が印象に残りました。
残念ながら、現在では塔へのアプローチは安全確保の階段と手すり付けのためシャットアウト。一部このようにビニールを冠って修復中の部分もありました。
ゆっくりアンコールワット内を見学した後は、暫くクルマで移動し、プノン・バケンの丘に登って夕日を鑑賞。ガイドさんとは登り口でお別れ(と言うか勝手に登って来いというスタイル?)。象に乗って登ることもできるそうで。象はタイで乗ることになっているので(やっぱり日本人ツアー)、パス。ガイドさん曰く、「夕日が見えても見えなくても5時45分には降りてきて下さい。暗くなると道が見えなくて危険ですから」。えっ、そんなに厳しい山道なの?
そんな心配は無用でした。丘と呼ばれるだけあって、標高は数十メートルでしょうか。15分も歩けば、丘のてっぺんに出ます。ここにも遺跡が....
夕日見たさ?に、この人出。まだ時間は4時半ぐらいなのに。
まずは、遺跡を見て、遠くに見えるアンコールワットを。
そして、場所取りをして待つこと約30分。ようやく西の空が赤らんで来ました。
残念ながら、完全な晴れではなかったのですが、何も無い(ように見える)大地と空が夕焼けに染まって行くのは、日本では見られない風景です。大陸ならではです。
太陽が沈むところは見えないと判断し、暗くなる前に丘を降りることにしました。行きはよい良い、帰りは何とか。登りは良くても、この急な階段の下りはなかなか大変。階段の幅の狭さが、降り難さに輪を掛けています。
日没まで丘で過ごさなかったため、ディナーまでは時間がある。ホテルに帰って一服するか、シェムリアップの街で何かするか....
ガイドさんは、「マッサージは如何ですか?」としっかり営業。うん、確かに歩き回って意外に足腰に疲れがあるような。結局値段に釣られてマッサージを体験。
いやぁ、マッサージ、気持ち良い。思わずEも私も寝てしまいそうな....
1時間で20ドル。日本人には十分安いが、かなりボラレて居るのかも(笑)。それもカンボジアのためになれば良いのですが。
ディナーはレストランでアプサラ・ダンスを見ながらバイキング。様々なクメール料理、カンボジア料理をためしつつ、ちょっと琉球舞踊にも似たペースのダンスを楽しみました。
ニラまんじゅう?やソバが意外に旨くて、カンボジア料理は結構口に合うみたいです。
本日も、しっかり食べて、くたびれて、早々に就寝。明日はアンコールワットで朝日を見るために、朝4時起きだ〜。
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