Friday, 18 January 2008

東南アジア寺院巡り#3


朝、4時前に起床! まぁ、日本と2時間の時差があるので、日本時間は午前6時前。そんなに早起きじゃありません(と言い聞かせ....)。

今日は、カンボジア最終日。あっと言う間でしたねぇ。まぁ、2泊ですから。でも、今日は一番長い日になるのです。
本日は朝日のアンコールワット鑑賞、まだまだ続く遺跡巡り(タ・プロームとバンテアイ・スレイ)、シェリムアップ市内観光(マーケット散策)、カンボジア出国、タイ入国という予定です。

朝5時半にホテルを出発。もちろん辺りはまだ真っ暗です。迎えのクルマに乗ってアンコールワットへ。そこは既に多くの観光客が遺跡内へと。圧倒的にモンゴロイドが多い。日本人、韓国人、中国人。もちろん西洋人の姿も。

池の前に上手く陣取って、日の出を待つ。昨日の夕方に雲が出たように、今朝も少し雲がかかっている。綺麗な朝日は見えるのだろうか?
みんな立派なデジカメを用意して、空が白むにつれ「カシャ、ピッピ」とシャッター音が彼方此方から。結局、雲は完全に取れず。でも、朝焼けに浮かぶ幻想的な寺院の姿を堪能しました。


やって出てきた朝日


朝日鑑賞のあとは、一旦ホテルに戻って朝食&チェックアウト。
シェリムアップ市内に戻って来ると、そこにはスゴい量の自転車とバイク。バイクに至っては、5人乗りもいる。たった200cc未満なのに...


ガイドさんに話を伺うと、「ほとんど地方の村から街に働きにきている人達で、自転車だと大体3時間掛けて通っています」

Eと顔を見合わせて、「3時間って、あなた、4時には家を出るの?」。だから昨日のマッサージ師たちがアクビばかりしていたんだ。4時に家を出て、7時から6時まで仕事をして、3時間掛けて帰宅。スゴい!
カンボジア人の多くは非常にスマートです。と言うか痩せ過ぎかも。そりゃ、毎日6時間もバイクしていれば消費エネルギーはスゴいことになり、その上、食事は野菜中心だから。少しは日本人も見習わねば(と言うか、もう少し昔を思い出さないとダメ)。

チェックアウトしてまた迎えのクルマに乗り込むと、ガイドさんが、「今日は飛行機の時間までに余裕があるので、何処か行きますか?」と。これまた小回りが利く二人だけのツアー。予定に無いタ・プローム見学をお願いしました。タ・プローム遺跡は、「ジャングルの遺跡」とも呼ばれているようで、いろんな映画のロケ地としても有名です。大きなガジュマルの木によって飲み込まれたような寺院は、圧巻。自然の強さを思い知らされます。


こんなジャングル内に遺跡があります。雨期になるとジャングルはぬかるみ、蛇がでるそうで









カンボジアのお坊さんも実は観光で訪ねているそうです。良く見れば手に持つのはデジカメですし。





樹齢数百年のガジュマルの木の根が、遺跡を破壊する元凶です。ジャングルなので放っておけば彼方此方から芽がでて遺跡のブロックを崩して行くと言うものなのです。アンコールトムもアンコールワットもこれらの木を伐採して遺跡を保全しており、仮に何もしなければ数十年で崩れてしまうだろうとのことでした。タ・プローム遺跡は、現在このような形で見ることができますが、当然、樹木は成長しており、何十年か後にはどんな姿になっているのか分からないらしい。

タ・プローム遺跡を後にして、次にシェムリアップから40kmほど郊外にあるバンテアイ・スレイ遺跡に向かいました。この遺跡は、その見事な彫刻、レリーフが残る遺跡として有名な遺跡です。田畑の中の一本道を走ること1時間弱で到着。






遺跡自体は他と比べると随分小さいのですが、他の遺跡と違って、赤色の寺院、見事な彫刻、池に映える姿は一見の価値有りです。寺院の北塔には「東洋のモナリザ」とうたわれるデバター。残念ながら現在は第三周壁から中に入ることは出来ず、遠くから見るのみですが、アンコールワットなどと比べると彫りが深く立体感が強い。約1000年前に作られたとは思えないほど繊細かつ柔らかみのある彫像でした。

ランチはシェリムアップの街に戻ってレストラン。まぁ、この辺りの村の屋台では確実にお腹壊しますから。で、来た道をひたすら帰る。ただ帰るのもちょっと勿体無いので、少し寄り道を。ガイドさんの知り合い?らしい農家を訪ねてみました。


このような大きな鍋にヤシの木の樹液を入れて煮詰める。すると樹液はヤシ砂糖になるそうで。朝から薪で大きな鍋をグツグツ煮るとお昼にはこの状態。ヤシ砂糖ペーストを竹で作った丸い器に入れて固めると、「ヤシ砂糖土産」になるそうで。


こちらは、収穫したお米。カンボジアでは年末・年始が米の収穫時期。


そして、今は日本ではあまり見かけなくなった手押しポンプの井戸水。もちろん日本人には飲めません(笑)。
家は高床式住居で、床下は収納とハンモックを吊って昼寝。電気はありません。村には充電屋さんがあり、クルマ用の12Vバッテリーを充電し、これが唯一の電源。不便さは隠せませんが、彼らの笑顔を見ていると、ホントは何が幸せなのかと考えさせられますね。

ランチを済ました後は、市内観光。まずは、民芸品工房&職業訓練学校を見学。ココでは、耳の不自由な方が社会へ出るためにカンボジアシルクの染色、木工彫刻、石工彫刻を学びつつ、出来た民芸品を販売して収益を上げています。



Eも売り上げに少し貢献?


次はマーケットに移動。街の一角にアーケード?を備えた市場が。


軒から蛇がぶら下がっている。これも売り物らしい。


こちらはお米屋さん。


こちらは果物屋さん? バナナがいっぱい。




マーケットの周りにも幾つも出店が。


街角でサトウキビを絞りジュースを売り歩く屋台。ビニール袋に入ったのがジュース。


路地に商品(再生靴)を並べて商売をする。

市内観光も済まし、空港へ移動。我々の便は昨日のリコンファーム通り、スケジュール通りに運行。隣のベトナム行きは欠航なっていたから、スケジュール通りの方が珍しいのかも?
バンコク航空/シェムリアップ航空共同運行便のハズなのに、乗り込んだ飛行機はどう見てもスイスの飛行機。機長のアナウンスも英語、ドイツ語、フランス語で行われるし(笑)、ってことはチャーター便?

行きはプロペラだったので1時間弱のフライトでしたが、この便はジェット。所要時間は40分と言うこと。でも、軽食とドリンクがでるから大変。フライトアテンダントは次々とサンドイッチのボックスを乗客に配りつつ、ドリンクサービスも。もちろんまだ水平飛行していません。


飛行機からの夕日


アッと言う間にバンコクに到着。入国審査を済まして、荷物をピックアップして...
そうだ、タイは通貨がバーツだから両替しないとマズい。でも、いくら両替したら良いのだろう?

迎えのガイドさんと無事に落ち合い、クルマでバンコク市内へ移動。カンボジアのガイドさんはシャイな感じでしたが、こちらはまるで関西人のノリ。ギャグのつもりなのか真面目なのか分からないけど、次々と楽しい説明が。でも、聞けば千葉県に少し住んでいたと。これがタイ人のノリ(翌日、この考えが正しいことは別のガイドさんで確認されました)。



そう言えば、今日は12月30日。明日のカウントダウンに向けてバンコク市内のイルミネーションが綺麗でした。

繁華街の居酒屋のようなタイレストランでタイ風しゃぶしゃぶを食べて、ホテルにチェックインして本日終了。
次につづく....

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