Monday, 19 November 2012

2012ヨーロッパツアー 9日目

今日はいよいよイタリア入り。これまでイタリアへはスイス経由の高速道路または空路でしか入ったことがありません。今回は、アルプス越えを試みました。

朝起きて真っ先に気になったのが、天気。アルプス越えでは3000m近くまで上がるので、天気次第では通行止め。

小高い場所に建つホテルからは、綺麗な朝焼けが見えます。コレなら大丈夫かな?
でも、かなり寒い。

窓から庭を覗くと、ちょうどパン屋さんがホテルにパンを届けていました。街のパン屋のパンなら旨いかも?と、朝食を頂くことに。予感は的中で、クロワッサンの旨いこと。朝から満腹です。

フロントで、「アルプスを峠越えでイタリアに向かいたいのだけれども、天気はどうなの?」と聞いてみると、サクサクとネットで調べてくれて、「今日はどの峠もOPENしているよ。天気も大丈夫じゃないかな」と。まぁ、ダメなら途中で引き返して、高速&トンネルで迂回すれば良いかと楽観的に考え、先ずはアヌシー散策。

街を流れる川の水は、透明度が高くキレイ。いかにもアルプスの天然水。平日と言うこともあって、街のカフェには仕事前に一服というオジさんや、市庁舎横の保育園からは子供達の声が聞こえたり、観光地でも日常の風景が何となくホッとさせてくれます。

旧市街の中心部だけぐるりと回って、ホテルに戻り、出発!
ルートはアヌシーからD1508でアヌシー湖岸を南下し、D1212でアルベールビル(Albertville)を通過し、N90でブール・サン・モーリス(Bourg-Saint-Maurice)へ。ここからD902を南下しバル・ディゼール(Val-d'lsere)などのスキーリゾートを抜け、イズラン峠(Col de l'Iseran)を越えてモン・スニへ。D1006に入ってモン・スニ湖、モン・スニ峠を越えると、イタリアに入りSS25となって、そのまま南下してスーザへ、と言う予定の約260km。山岳路ではガソリンスタンドも無いかも知れないので、先ずはアヌシー湖畔のガソリンスタンドで給油を済ましました。

アヌシー湖と迫力ある山々(既に雲が広がって天気が....)
朝良かった天気がこの時間から雲が多くなってきたものの、大崩れはなさそう。暫く気持ち良いB級国道を走ると、街が見えてきました。そこは、冬季オリンピックの舞台にもなったアルベールビル。オリンピック関連の施設は近代的ですが、

川を挟んだ反対側にはサボアのお城とその城下町が。恐らくこれが本来のアルベールビルの姿だったのでしょうね。

アルベールビルからブール・サン・モーリスまではA級国道。ちょっとつまらない(笑)。
ココまではいわゆる一般道でしたが、ココからが本番(楽しい)。

片側1車線の山岳路が延々続きます。兎に角、登って登って登り続けると言う感じ。九十九折を登って....
ふと見ると、リフトが。この辺りは正にスキーリゾートのスキー場の中。時期が時期なら登らずにスキーで滑っています(笑)。

リフトの鉄柱を横に見ながらさらに登ると、周りの3000〜4000m級の山は雪景色。気温はドンドン下がって、5℃。

この日の最高地点は2770mのイズラン峠。ココでは外気温は3℃で雪が散らついていました。もう一週間遅かったら、峠越えは断念せざるを負えなかったかも知れません。

こんな山奥でも眼下には村が。冬はスキーリゾートになるようですが、この時期はひっそりとしていました。氷河と黄葉と石造りの家。こんな壮大な風景は、わざわざ辺鄙な所までクルマで来ないと見れない風景です。しかし、これらのルートは随分昔からあったようなので、クルマが無かった時代は大変だったのだろうと思われました。

順調に進んで、モン・スニに。この時期はスキーシーズン前の補修期間らしく、リフトの補修、ホテルやコンドミニアムの補修だけでなく、道路の補修も。突然通行止めでビックリしましたが、迂回路が村の中を通っていて事無きを得ました。

モン・スニ峠はランチアが自車のブレーキテストのために良く使ったルートとか。

この勾配と連続カーブ。確かにテストドライブにはもってこいですが、もしもトラブったら...と考えるとゾッとします(笑)。

峠を下り降りると、急にガスが出てきて、このありさま。何とか天気と視界に恵まれて良かったです。

イタリアに入ると、めちゃくちゃスピードカメラが多い。何でも手っ取り早く国にお金を集めるなら、速度違反を捕まえるのが簡単とかで、乱立しているとか。まぁ、お国柄、飛ばすときは飛ばす人達ですから。

Garminと標識、周りのクルマの流れに注意しながら走るのは、ストレスが溜まります。あぁ、フランスは良かった。

本日の宿泊地、トリノに着く頃には雨が落ちてきました。

3年ぶりのトリノ。ここまで田舎が多かったので、喧噪には少し閉口しますが、やっぱりトリノは良いです。

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